House【高気密高断熱にすると冷房は一台のエアコンで十分なのか?】

これは以前「暖房はエアコン1台で十分なのか!?」というタイトルでブログを書いたことがありました。

今回はその逆、冷房はエアコン1台でいけるのか?

 

 

じつは高気密高断熱でG2レベル以上のお家を設計する工務店仲間の間でも度々議論される問題なんです。
我々プロの中でも、いろいろな意見が出るほど、決まりきった答えがないのが現実ですね。

というのも、同じG2レベルであってもお施主様の数だけ様々な間取りがあり、それを利用する人もまた違う。ということです。

南面の寝室と北面の寝室では同じ窓がついていても日射取得率が全く違うので、温度上昇のしやすい部屋とそうでない部屋ができますよね。
さらに、家族の中で育ち盛りの男の子とおばあちゃんでは、筋肉量が違うので代謝も違います。
体から発する熱量が違うのですから、室温の感じ方だって変わってきます。

このように、間取りや家族構成など様々な要素によって、家の中の環境というのは変化し、また多少変化するぐらいの方がよい側面も持つということです。

 

 

私は、ヒートショックなどの影響で命に関わる冬場とは違い、夏の冷房環境というのは家中を均一に冷やすよりも多少ムラを作った方が暮らしやすいのでは?という見解を持っています。

以上の理由から「エアコン1台で十分」という考え方は理論上は成立しても、家族のオーダーに応え快適に暮らすなら複数台設置するという考えを持っていた方が無難と言えるでしょう。

とはいえ想定を重ねても、本質的なことは暮らしてみなければ見えてこないことがあるのが”家づくり”です。

なので、私たちは無駄なコストを抑えるためにも「基本的な冷房は1台〜2台」さらに寝室にはスリーブ管と専用コンセントを設置し将来エアコンが必要になったときには対応できるよう備えをして設計しています。

就寝前に瞬間的にちょこっと冷房を回して、室温を下げれる部屋があったら気持ちよく寝れますね。

 

 

以前のブログ【暖房は1台のエアコンで十分!?】

この記事を書いた人

竹内恵一
竹内恵一空間デザイナー
1987年生まれ|2級建築士・東京にてショップデザイン専攻
地元長野に戻ってからはグラフィックを扱う企業へ就職するも、空間デザインの世界が諦めきれず、数年後には起業を果たしBlackPepper LLPを設立。軽井沢の別荘建築で現場の経験も積みながら、デザイナーとしての道へと本格的に歩みを進める。2017年6月には株式会社BlackPepperを設立。同社取締役デザイナーとして、主に住宅・店舗設計を手がけている。

一見、住宅と店舗ではかけ離れているような分野だと思えるが、考え方や求められていることが違う分、別視点からの柔軟な発想を両デザインに落とし込むことができている。今もなお両立しているこのスタイルは妥協のない空間づくりへの姿勢の表れであり、今後も理想を描き続けるための核とも言えるだろう。