Shop【プレハブでカフェ?立ち寄りたくなるお店にするには】

店舗づくりの数ある問題に対して、デザインに関わるプロの視点からアドバイスをしていくシリーズ。

物販・サービス・飲食などの店舗の開業を目指す方に向け、店舗デザインの考え方をFAQ形式で回答していきます。

 

 

今回のお題は…『立ち寄りたくなるお店にするための工夫』について

 

【Question】

 

プレハブを利用し、店内に席を設けたカフェの開業を検討しています。プレハブでありながらもデザイン性があり、立ち寄りたくなるお店にするための工夫を教えてください。

 

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【Answer】

 

プレハブ構造はモジュール式であるため、様々な形状やサイズへの対応が可能です。

この特性を生かし、すこし凝った外観で目を引くデザインにするとよいでしょう。

建物の一部を突き出したり浮かせたりすることで個性的なファサードとなり、建物全体にも立体感を持たせることができます。

カフェの店舗設計では、明るく開放感のある空間づくりが大切です。
大きな窓やガラスを採用したり、明るくデザイン性の高い照明器具を取り入れることで居心地の良い空間を演出できます。

レイアウトの際には、お店のコンセプトに沿ったカラーやインテリアを使い、内装の雰囲気に一貫性を持たせましょう。

 

 

カフェの計画では、デザイン性はもちろん店舗としての安全性・快適性を備えた設計が求められます。飲食を伴う場所となるため、十分な防火対策が必要です。

また、プレハブ利用により工期短縮やコスト削減が可能ですので、耐震性の確保や断熱など、時季を問わず過ごしやすい店内環境作りに注力するのもよいかと思います。
できるだけ多くの人が利用しやすいよう、バリアフリーな仕様にすることも検討すべきでしょう。

 

この記事を書いた人

庄村光央
庄村光央インテリアコーディネーター
父が現場監督、母が設計士、兄が大工という生粋の建築一家で育つ。その影響もあってか、幼少の頃のお絵描きと言えば住宅の平面図や空間パースを描いていたという。高校在学時にはインテリアコーディネーターを最年少取得年齢の17歳で合格する。
将来は機能美とデザイン性が共存する、人々の記憶に残るような住宅を手がける設計士を目指している。