Shop【コンクリート内装】

店舗づくりの数ある問題に対して、デザインに関わるプロの視点からアドバイスをしていくシリーズ。

物販・サービス・飲食などの店舗の開業を目指す方に向け、店舗デザインの考え方をFAQ形式で回答していきます。

 

今回のお題は…『コンクリート打ちっぱなし内装の空間デザイン』について

 

 

【Question】

現在、内装デザインを検討中段階です。

コンクリート打ちっぱなしの内装にする場合、おしゃれに仕上げるポイントとメリット・デメリットは何ですか?

 

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【Answer】

 

実際に弊社でコンクリート内装の店舗を施工した事例があります。(記事掲載写真上下)

 

近年見かけるようになったコンクリート打ちっぱなし内装。

スタイリッシュでクールな印象がマッチするコンセプトのお店でしたら、雰囲気をより引き立たせることができるでしょう。

コンクリートと木材を組み合わせたデザインにすると、また違った印象にもなります。

 

 

メリットとしては、表面に仕上げ材を張らないため、面積を最大限利用し店内に開放感を演出できることです。

既存のRC造物件を店舗として使う場合には、内装費も抑えられるでしょう。

 

デメリットとしては、壁紙等を張らないことによって汚れが付着しやすく落ちにくいのも事実です。

紫外線による変色なども考えられます。

コンクリートは音を跳ね返す素材ですので、お客様にゆったりくつろいでもらうような飲食店等には不向きな場合もあります。

 

電気配線や給排水管も露出することになるため、内装設計の際には配管等の納まりもよく検討しましょう。

 

弊社におきましても、最適な物件選びから内装計画をしていただくためのアドバイス等ができますのでお気軽にご相談ください。

 

この記事を書いた人

庄村光央
庄村光央インテリアコーディネーター
父が現場監督、母が設計士、兄が大工という生粋の建築一家で育つ。その影響もあってか、幼少の頃のお絵描きと言えば住宅の平面図や空間パースを描いていたという。高校在学時にはインテリアコーディネーターを最年少取得年齢の17歳で合格する。
将来は機能美とデザイン性が共存する、人々の記憶に残るような住宅を手がける設計士を目指している。