Design Code ~デザイナーに訊く 店舗づくりの心得~ index:07【小規模店舗】

店舗づくりの数ある問題に対して、デザインに関わるプロの視点からアドバイスをしていくシリーズ。

物販・サービス・飲食などの店舗の開業を目指す方に向け、店舗デザインの考え方をFAQ形式で回答していきます。

 

今回のお題は…『狭小店舗を広く感じさせる工夫』について

 

 

【Question】

店舗を開業したいのですが、店内スペースが限られています。

店内を広く見せるためにお客様に狭さや圧迫感を感じさせない工夫はありますか?

 

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【Answer】

狭い店舗デザインをする上での基本は、天井をできるだけ高くし、家具や什器は床を広く見せるために脚のあるものを選定します。

入口の天井を低くすることにより店内を広く感じさせるという方法もあります。

 

空間の狭さを克服するためには、「色」を大切にしましょう。

白や暖かみのある明るい色は膨張色と呼ばれ、空間に広がりがあるように見せる効果があります。

反対に、収縮色である冷たく感じるような色は圧迫感を与えると言われています。

 

 

床に収縮色を、壁や天井など視界の上部にあたる場所には膨張色を配置することで、空間に広がりや開放感をもたらすことができます。

この目の錯覚のことを、一般に「明度対比」といい、色の差によってお互いの効果をより引き立たせるものです。

 

鏡や間接照明なども、部屋に立体感を与え、奥行きを感じさせることができるアイテムです。

狭い店舗設計の際には、ぜひインテリアや照明プランをよく検討してみてください。

 

お店のコンセプトや個性を表現するのは、店舗経営をする上でとても重要なことです。

狭い店内だけでは限界がありますので、外観デザインや入口の看板にもこだわってみるとよいでしょう。

 

この記事を書いた人

庄村光央
庄村光央インテリアコーディネーター
父が現場監督、母が設計士、兄が大工という生粋の建築一家で育つ。その影響もあってか、幼少の頃のお絵描きと言えば住宅の平面図や空間パースを描いていたという。高校在学時にはインテリアコーディネーターを最年少取得年齢の17歳で合格する。
将来は機能美とデザイン性が共存する、人々の記憶に残るような住宅を手がける設計士を目指している。