Design Code ~デザイナーに訊く 店舗づくりの心得~ index:04【防音対策】

店舗づくりの数ある問題に対して、デザインに関わるプロの視点からアドバイスをしていくシリーズ。

物販・サービス・飲食などの店舗の開業を目指す方に向け、店舗デザインの考え方をFAQ形式で回答していきます。

 

今回のお題は…『防音対策』について

 

 

【Question】

ライブハウスでの楽器演奏やカラオケ設備がある施設など、防音対策が必要な業態を開業する際に注意する点はありますか?

 

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【Answer】

大きな音の出る施設を計画する場合、近隣への防音対策は避けては通れません。

「防音」を考える時には大きく「遮音」と「吸音」について考えることが大切です。

 

まず「遮音」というのは、音の通り道に障害となるものを配置し、音を遮って防音するということです。

こちらは壁や天井のボード下に遮音シートを張ることで音を外に出しにくくすることができます。

ただしこの遮音のみですと、室の中で音の反射や回折(回り込んで伝わっていくこと)が起こるために十分な防音対策とはなりません。

 

次に「吸音」というのは、音を吸収して防音するということです。

吸音材には有孔ボードやクッション材のようなものがあります。

イメージしやすい例としては、音楽室の内装です。

 

 

音楽室の壁や天井には有孔ボードが使われていることが多く、無数の穴が空いているのを見た覚えはないでしょうか?

この無数の穴が音を吸収してくれることで音楽室は音の反響が起こりにくく、しっかりと聞き取れるような作りになっているのです。

 

このように遮音と吸音の特性を活かして音を遮って吸収することで、十分な防音対策ができます。

注意点としましては、せっかく防音対策をしても換気のダクトなどの空洞から外に音が出てしまうということも考えられますので、その他設備計画とも結びつけた計画が非常に大事かと思います。

遮音と吸音のバランスはどのような用途の室を計画するかや室の形状によっても異なりますので、計画される際は専門業者にご相談されることをお勧めします。

 

 

この記事を書いた人

柴田勇介
柴田勇介2級建築士
関東学院大学の人間環境デザイン学科を卒業後、都内のゼネコン会社で5年間施工管理に従事。地元の長野に戻ってからは設計へとキャリアを移し、公共・社寺など幅広い経験を積む。
兼ねてから設計の道を目指していたこともあり、図面から読み解く情報量の多さと着眼点は、現場を経験してきた者ならではの武器ともいえる。