2020年度 | 2021年度 | 2025年度 |
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実績 | ZEH普及目標 | |
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注文住宅が完成するまでにどのくらいの期間がかかると思いますか?私は時間がいくらあっても足りないと思っています。
家作りでは様々な条件という壁にぶつかります。ご夫婦で考え方が違うのも当然ですし、立地やコストによってもできることは限られます。だからこそ初めからある100%理想の形を作るのではなく、100%の理想をみんなで作り上げる作業だと私たちは考えています。
イメージを膨らます時間も、それを共有する時間も、ゆとりを持ってご計画していただくことをお勧めいたします。
注文住宅がどのように出来上がっていくかを以下のSTEP1からSTEP8にまとめましたのでご覧ください。
ほとんどの皆さんが初めての経験。家を建てたいという思いと、何から手をつけたらよいかわからない、希望と不安が混雑する時期です。それぞれ同時に進めていただきたいことですが、ひとりで何から何まで抱え込まないで、計画を一緒に考えてくれるパートナー(メーカー)探しが重要です。
せっかく家を建てる計画が憂鬱に変わってしまわないように、色々なメーカーの担当者と話をして、とにかく情報を集めながら信頼できるパートナー探しから初めます。
目星をつけた土地の上にラフのプランを計画します。お客様からヒアリングした条件や希望をもとに、実際の敷地にどんな配置でどの程度の家が立つのかシュミレーション、その後のスケジュールについてもお打ち合わせしていきます。
構想がまとまった時点でいよいよ土地のご契約。これから本格的な家づくりが始まっていきます。
お客様と間取りやディティールなどお打ち合わせで決めてきた内容をもとに、いよいよデザインが始まります。
ここではデザインのコンセプトや、実際に内外観の3Dを作成し、建築するものがどんなディティールになるか?どう見えるか?などプレゼンテーションをしながらシュミレーションをしていきます。
この作業はこの後の設計業務に引き継ぐことになるので、最終的にお客様のご納得が行くまでお打ち合わせを重ね、私たちの意図とお客様の意図とのギャップを取り除いていきます。
デザイン案にご納得いただきましたら、重要事項説明や設計図書・報酬などの説明をさせていただき、設計監理業務委託契約を取り交わします。
これを持って住宅の実施設計がスタートします。ここからはほぼ、ディティールが決定し作業を進めて行くようになります。
基本設計をもとに実施設計がはじまります。実際に家を作るために必要な、図面となるので、細かいとことろまで仕様が決まっていきます。
これと同時に設計した住宅に導入する住宅設備なども決定していき、住宅性能を表すU値やQ値といった性能評価もご提示いたします。
設計業務が終了した時点で、確認申請業務に移ります。申請の許可がおりるまでに通常だと2週間程度。この間に工事の準備段階に先立って、工程スケジュール等のご確認をしていただきながら、建築請負契約を交わします。
これをもって材料の仕入れや工事の段取りが始まっていきます。
確認申請の許可がおりたら着工となります。
完成までの間に、家具やインテリアのご提案・ご相談にものらせていただきます。また外構工事などがある場合はこの時期に外構工事のお打ち合わせ等もしていきます。
各検査に合格したのち、導入した設備の取り扱いや今後のアフターメンテナンス・保証などについても最終確認を行います。
お立会いのもと不備がないかご確認をいただき、お引き渡しとなります。
市町村ごとに条件は様々ですが、住宅工事による補助が受けられる場合があります。
ZEHロードマップにおける「ZEHの定義」を満たしていること。
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家を建てようとしたときに、気になるとことの代表格でもある『坪単価』。工務店やハウスメーカーのカタログや広告に表示されている「坪単価40万円」という表示は、3.3㎡(1坪)当たり本体工事費が40万円ということを指しています。
それでは、家を建てるときにはどんな費用がかかるのかご紹介いたします。大きく分けると「建築工事費」と「諸費用」があり、建築工事費というのは家を建てる工事に必要な費用のことで、そこに本体工事費・別途工事費・設計料といった費用が含まれてきます。
つまり、カタログや広告に掲載された価格だけでは家は建たないということ。別途工事費で建物本体工事費に含まれない費用がかならずかかってきます。
別途工事費とは何か?一般的には下記のようなものがそれにあたります。
坪単価に含まれていないのは少しずるいようにも感じますが、例えば平地と傾斜地に家を建てる場合には基礎工事費が高くなるのは後者であることは間違いありません。また建築条件によっては法律で決められた仕様にしないと確認申請がおりない、などケースバイケースであることがほとんどです。
建築費は、構造や広さプランなどによって大きく違ってきますし、断熱・気密・設備などによってイニシャルコストとランニングコストを割り出すなど、総合的に計画した家が安いのか高いのか考える必要があります。
まずはこの『坪単価』の本来の意味をご理解いただき、希望の構造やプラン、立地などを検討しながらお客様に合った家づくりをご提案させていただきます。
BlackPepperの設計する住宅では主に『高性能グラスウール』という素材の断熱材を使用しています。
ここ最近住宅展示場などで断熱材の説明を受けたお客様がご来店した際、「グラスウールって昔の家に使われていてよくないんでしょ?」なんて質問を受けることが多くなっています。
しかし、これは完全に誤った認識です。セールスマンも間違った説明はしていませんが、お客様に間違って伝わっているのも事実。よく質問を受ける4項目についての解説をさせていただきます。
その通りです。
昔のグラスウールは何年もすると結露した水分を吸い込みへたってしまいました。それにより無断熱空間が生まれ性能低下を引き起こしています。
しかし現在私たちが使用している『高性能グラスウール』という素材は以前とは比べものにならないほどのコシがあり、むしろ建物の躯体に使用される木材が乾燥し、痩せてしまったときにその隙間に追従するように膨らみ隙間ができにくい構造となっています。(結露については下記で説明)
その通りです。
昔の家をリフォームする際に壁を剥がすとカビが生えたグラスウールが出てくることもございます。
ですが、そうならないために現在では高性能グラスウール施工時には防湿気密シートを断熱材の上に張り込み、室内の湿気がグラスウール層に入らないよう、入念なテープ処理をし断熱材が濡れてしまう発生状況事体をなくしています。
その通りです。
昔よく見られた袋詰めグラスウールでは、建物の細かい形状に合わせることができなかったので、そこに隙間が生まれてしまいました。
この袋というのは、グラスウールが濡れてしまうのを防止するための防湿層で必要不可欠だったのですが、そもそも弊社では高性能グラスウール施工時には防湿気密シートを貼るので、袋詰めされたものを使用しません。
それにより断熱材自体を建物の形状に合わせてカットし、隙間のできないよう施工することが可能です。
その通りです。
弊社が使用する高性能グラスウールの熱抵伝導率が0.038w/m.kで吹付け硬質ウレタンが0.023w/m.kです。(低ければ低いほど性能が高いです)この数値通りウレタンのほうが、熱伝導率の性能は高いのが事実です。
しかし、数値だけの説明が誤解を生んでいます。なぜならどのぐらいの量を入れたかがこの数字からは読み取れないからです。
同じ厚みを入れたとすればウレタンの方が性能がいいというだけで、住宅性能(外皮平均熱貫流率)というのは、どの性能の断熱材をどの程度の厚みを入れたかで評価されます。
なので住宅の断熱性能を比較する場合には、断熱材の種類ではなくUA値やQ値といった数値で比較をしてください。
以上、これらが正しい認識となりますが、ここで最大の疑問がわきませんか?高性能グラスウールでも問題ないことがわかっても、吹付け硬質ウレタンを使えばそもそもこれらの問題は解決なのでは???
おっしゃる通り吹付け硬質ウレタンは、とても優れた断熱方法だと思います。
それにグラスウールは施工が難しく、防湿気密シートの施工不良や隙間にフィットしていない断熱材の充填施工ミスなどで、一気に性能低下を起こす可能性があるので、年に何百棟も建築する住宅メーカーには、性能の一定化を図るためにも不向きです。
では何故BlackPepperが『高性能グラスウール』の施工にこだわるのか。次の章でご説明します。
さきほども触れましたが、高性能グラスウールよりも吹付け硬質ウレタンのほうが、断熱材の断熱性能は高いのは事実です。
しかし弊社の場合、柱間に105mm、付加外壁内に105mmと合計210mmの断熱材が入ります。吹付け硬質ウレタンではここまで厚みをもたせた施工ができず、R(熱抵抗値)=D(断熱材の厚み)÷λ(熱伝導率)の計算結果では『高性能グラスウール』の方が、高い断熱性能の住宅が作れます。
例えばグラスウールをハンマーで叩いた場合、潰れても元にもどります。しかしウレタンはハンマーで叩くと潰れた形状のままになってしまいます。
地震で家が揺れたときのことをご想像ください。
正長方形だった柱と梁が台形に歪むと中の断熱材は潰れます。地震がおさまった後にもとに戻らなければその部分は無断熱空間になってしまうので、建築当初の住宅性能は損なわれてしまいます。
高性能グラスウールを使用することで変形後、元の形状に戻ることが可能です。(性能低下をしない)
グラスウール使用時には、防湿気密シートの施工をセットで行います。これがあることで壁内結露の防止をし断熱材・躯体も、水に濡れることを防げます。
硬質ウレタンでは初期の気密性能が高いことにより、防湿気密シートの施工はしない場合が多く、もし地震などで無断熱空間ができた場合には、仕上げ材と断熱材の間で結露が発生します。
水に濡れても性能の落ちない硬質ウレタンでも、表面の発泡穴に溜まった湿気からカビが発生するリスクがあります。
グラスウールの原料であるガラス繊維は、高温になってもガスや有害物質を発生させることはありません。
最近では火災の直後はガスの発生しない硬質ウレタンもあるので、ガスによる死亡というリスクは低いかもしれませんが、大気中に有毒ガスが発生しないことに越したことはないと考えています。
これは高性能グラスウールであっても吹付け硬質ウレタンであっても、建築で100%の気密というのは不可能です。
ほんの少しであっても壁内結露は発生しうるもので、この湿気をどう逃すかが大切です。弊社の施工方法では断熱材の部屋側は防湿材を使用し、屋外側へは透湿材を使用します。
見た目の通りグラスウールも透湿材なので、結露が発生した場合には、屋外側へ湿気が逃げる仕組みとなっています。
硬質ウレタンでは湿気を外へ逃がすことが難しいため、露点温度に達した場合、湿気は水となり壁内に溜まってしまうことになります。
『高性能グラスウール』はリサイクルガラスを主原料とし、軽くて輸送コストも安く、専用の機械も必要としないので、硬質ウレタンに比べるとおよそ半分程度のコストで済みます。
さらに、住宅解体時には木材とグラスウールの分別ができるので、産業廃棄物の処理コストも安く上がります。高性能グラスウールであれば建築コストを抑えることができ、高性能な家に仕上がります。
これらの理由から弊社の断熱材が決められています。とはいえ、施工ミスにより性能低下が起こるリスクもございます。
弊社では定期的な断熱研修を取り入れ、材料の特性をよく理解したうえで施工するよう取り組みをしております。
ここまでで、高性能グラスウールの特徴をご理解いただけたでしょうか。
ちょっと難しくてよくわからなかったなど、ご意見ございましたらお気軽にご相談ください。
そして、この断熱方法も現段階で、弊社がコストとパフォーマンス性のバランスのとれた一番優れていると考える工法になります。
今回は、一般的に主流でもある硬質ウレタンとの比較がメインでしたが、予算が潤沢にあれば、性能を維持しながら特性の違う断熱材を使うこともございます。今後新しい建材がどんどん開発された後には、また違った見解があることも事実です。
日々、高性能住宅をとはどうあるべきか?疑問を持ちがなら探求し続けたいと考えております。
BlackPepperでは、日々新しくなる住宅性能に関わる最新の材料・工法の技術向上を取り入れるために、長野県で高性能住宅を作る工務店・住宅建材メーカー・住宅設備メーカー・信州大学工学部・長野工業高等専門学校 環境都市工学科で発足したSAH会に在籍しています。
資本と開発力を有す大手ハウスメーカーに技術的に劣ることなく、むしろ高性能な住宅を長野県の風土や気候を理解した地元工務店が設計施工することを目的とし、また、お客様にご提供し続けるために調査・研究活動を通して住空間の質的向上活動をしています。