The Hidden Terrace House
Tomi 延床面積 151.81㎡
住宅街の中に生まれた「隠れたテラス」
長野県東部地方の住宅街の中に、プライベートテラスを持つ住まいが完成した。
周囲を住宅に囲まれた敷地の中で、いかに気持ちよく外とつながる場所をつくるか。この住まいでは、建物と外構を一体的に計画することで、周囲からの視線を遮りながらも外の空気を感じられる「隠れたテラス」をつくり出している。
建物にはデザイナーである奥様のスタジオも併設されており、ワークショップなど人が集まる場としての役割も持つ住まいとなっている。
暮らしの中心となるテラス空間
建物に囲われたテラスは、この家にとってもうひとつのリビングのような存在だ。周囲の視線を気にすることなく過ごすことができ、夏には家族で外に食卓を囲んだり、タープで日陰をつくれば子どもたちがプールで遊ぶ場所にもなる。
リビングの大きな開口を開ければ室内とテラスが一体となり内と外がつながる。外でありながら日常の延長として自然に使われる場所となった。
スタジオと住まいをつなぐ場所
テラスに隣接して奥様のスタジオを配置した。ワークショップの際には屋外で木材を切ったり塗装をしたりと、室内では難しい作業も気兼ねなく行うことができる。テラスは住まいとスタジオをつなぐ中間領域としても機能している。
来客が家の奥まで入らなくてもよいよう、玄関はゆとりを持たせて計画し、家族の動線とゲストの動線をゆるやかに分けた。トイレもその近くに配置し、大きな手洗いボウルを設けることで、ワークショップ時にも使いやすい空間としている。
回遊する家事動線
キッチンとダイニングはデザインが一体となるようオーダーで制作した。仕事で忙しい奥様の生活を考え、家事動線はできるだけシンプルにまとめている。
浴室、ランドリー、ウォークインクローゼットを一直線に配置し、それぞれの部屋に二方向の出入口を設けた。ぐるりと回遊しながら家事をこなすことができ、無駄な移動を減らしている。
洗面台はウォークインクローゼットの中に設け、収納だけの場所ではなく日常の動線の中にある生活空間として計画した。クローゼットには十分な採光を確保し、その光はハイサイド窓を通してキッチンにも届く。
家の奥までやわらかな自然光が広がる。
奥行きをつくる外観と庭
外観はシンプルなラインが際立つ構成としながら、外構の壁やアプローチと一体的にデザインすることで建物に奥行きのある表情を与えている。
庭はドライガーデンを目指し、岩を主体とした構成とした。配置された石は、設計を担当した竹内自らが採掘場に足を運び、岩の山の中から一点一点選び出したものだ。住宅街の中にありながら、外と心地よくつながる場所を持つ住まい。その中心にあるのが、家族の暮らしを静かに広げる「隠れたテラス」である。
- 所在地
- 東御市
- 構造
- 木造軸組工法
- 建築面積
- 112.31㎡
- 延床面積
- 151.81㎡
- 竣工年月日
- 2025年1月
- 用途
- 住宅
- 壁
- HGW16K210mm
- 天井
- HGW18Kブローイング400mm
- 床下
- HGW16K140mm
- 玄関ドア
- 高断熱玄関ドア InnoBest D50
- 窓
- トリプルガラス樹脂サッシ






























