Life with DOG
SUZAKA 延床面積 137.46㎡
家族と愛犬の暮らし
ライフスタイルの変化をきっかけに、長年暮らしてきた住まいを建て替え、新しい暮らしをつくる計画が始まった。設計の軸となったのは、愛犬とともにある日常、そして家族構成の変化。この二つを手がかりに、これからの時間を心地よく過ごすための住まいを考えていった。
敷地は農業振興地域の中、畑に囲まれた穏やかな環境にある。遠くには山並みが広がり、空の大きさを感じられる場所だ。設計では、この風景との関係をどうつくるかを大切にした。家の中からどのように視線を導き、景色をフレーミングするか。そして、この場所にどんな佇まいの建築が似合うのか。そんな視点からかたちを探っていった。
風景に自然と馴染む外観
外観は総二階のシンプルな箱型。すっきりとしたフォルムをベースにしながら、外壁には無垢の木材を採用した。均質な形の建物でも、自然素材が加わることで周囲の田園風景にやわらかく溶け込んでいく。
もうひとつ意識したのは素材の経年変化。時間とともに色合いが深まり、少しずつこの土地の風景に馴染んでいく。完成した瞬間だけでなく、これから先の時間も含めて楽しめる外観としている。
素材を楽しむインテリア
インテリアや素材選びには、ご主人が中心となって参加された。空間はブラウンを基調に、ウッド、レンガ、ファブリックなどを重ね、落ち着いたトーンにまとめている。イメージはミッドセンチュリーモダン。どこか懐かしさもありながら、居心地のよい雰囲気が広がる。
床にはケンパスの無垢材を採用した。東南アジア原産の広葉樹で、重厚な質感と赤褐色が特徴の素材だ。壁のラワン材との相性もよく、素材同士が引き立て合う空間になっている。
空を切り取る吹き抜け
一階には大きな窓をあまり設けていない。周囲には農業用ハウスや倉庫もあるため、無理に景色を取り込むよりも、空を眺める設計とした。吹き抜けの上部に設けた大きな窓から光が入り、室内にゆったりとした広がりを生み出している。
ソファに寝転びながら眺める空や、ゆっくり流れる雲。そんな時間が、この家の中では自然と日常になる。
二階の通路からは田園風景と山並みが広がる。朝起きてきたときに視界に入る四季の移ろいは、この住まいならではの贅沢な瞬間である。
暮らしに寄り添う工夫
リビングの横にはワークスペースを設けた。段差を利用してアルコーブのようなくぼみをつくり、空間としてはつながりながらも、落ち着いて作業に集中できる場所になっている。床にはカーペットを敷き、柔らかい居心地をつくった。
また、年頃の子どもたちの生活を考え、洗面台は一階と二階の両方に設置している。朝の忙しい時間でも家族が気持ちよく過ごせるようにした。
玄関の横にはドッグバスも用意した。大型犬の愛犬が散歩から帰ってきたとき、家に入る前に足を洗える。
さらに、家の中から気軽に外へ出られるテラスやバルコニーも設けている。愛犬が外の空気を感じながらのんびり過ごしたり、家族がふと腰掛けてくつろいだり、日常の動線の中に自然に組み込まれた、愛犬家ならではのレイアウトだ。
- 所在地
- 須坂市
- 構造
- 木造軸組工法
- 建築面積
- 75.36㎡
- 延床面積
- 137.46㎡
- 竣工年月日
- 2025年7月
- 用途
- 住宅
- 壁
- HGW16K210mm
- 天井
- HGW18Kブローイング400mm
- 床下
- HGW16K140mm
- 玄関ドア
- ガデリウス製 SwedenDoor
- 窓
- トリプルガラス樹脂サッシ
























